生活習慣病って?
生活習慣病は食事の不摂生や運動不足が原因となる疾患です。代表的なものに糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、痛風(高尿酸血症)などがあります。家族内の遺伝や環境要因も関与している慢性疾患です。
生活習慣病は、それ自体が症状を起こすことはかなり重症化するまでないため、軽くみられがちです。多くの方の認識として、“症状がないからまた来年の健康診断でいいか”、“健康に良いっていうサプリメントを取っているから大丈夫”ということがあると思います。とくに仕事が忙しい世代で、時間がないことを理由に食事が乱れ、運動できず、医療相談もできずに悪化していくことをよく目の辺りにします。
相談・治療を先延ばしにすることで動脈硬化が進行し、慢性化(もとに戻らなくなる)し、脳梗塞・脳出血・心筋梗塞などの重大な疾患を発症するリスクが高まります。まずはご相談いただいた上で、食事療法・運動療法からはじめてみましょう。改善に乏しい、見込めない、すでに重度である場合に関しては薬物治療をおすすめします。
信頼関係を大切にします
生活習慣病治療は予防的治療です。患者様の10年後、20年後のために、症状がない時期からコツコツと治療をしていく必要があります。患者様にとって通院・内服・定期検査と時間的にも金銭的にも負担をお願いすることになりますので、医者と患者様との間の信頼関係がもっとも大事だと考えております。予防的治療の必要性について疑問に思ったことがあればいつでもご質問いただき、お答えしていくことが重要だと考えております。